ブラジルレアルやトルコリラ等の新興国通貨投資について 今後の見通し

チャート

 

今日久しぶりに為替見て、1レアル=30円割ってるの見てビビりました。

 

現役証券マン時代にレアル債買ってくれたお客様は大丈夫だろうか。。。

 

一番ヤバいのはレアルのデジポンだけどもうだめかもわからんね。

 

ここ10年のチャートを見るとずっと下がってますね。

 

という状況から今後のレアルなど、新興国通貨がどうなっていくかを調べてみました。

 

これだけ下がったらぶっちゃけそろそろ底なんじゃないの

 

直近は底堅く、中長期的には見直しがあるのではないでしょうか。

 

米国の利上げ休止観測や米中貿易交渉の進展期待があるため、外部環境は落ち着きつつあります。

 

外部環境が落ち着けば、新興国と先進国との成長格差、金利差等から資金流入が起こることが考えられます。

 

ブラジルに関して言えば、新政権の経済改革が進展すれば底堅い展開が期待できそうです。

 

トルコリラは3月中銀会合や地方選挙次第と言えます。

 

米中貿易交渉の進展や中国の景気動向による影響はいかに

 

 

2019年の新興国通貨は底堅いスタートを切った言えるでしょう。

 

ドル高圧力が弱まっていることが新興国通貨にプラスに働いていると言えそうです。

 

・米金融政策は1月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げ休止が示唆

・市場の年内金利据え置き予想は8割まで上昇

・米長期金利が2.6%台まで低下

トランプ米大統領の「交渉は順調に進展している」発言により、交渉期限であった3/1からは延期されたことや、演説で

 

「米国にとって好ましいドル(の水準)を求めている。外国と事業取引するのを妨げるような強すぎるドルは求めていない」

 

と主張することもありドル高圧力が弱まっています。

 

中国の景気動向と新興国通貨への資金流入

 

■19年後半にかけて景気回復するかに注目

 

中国当局は、18年に預金準備率の引き下げや減税など景気刺激策を相次いで実施し、足元もそうした姿勢を強めています。

 

2015~16年にかけて行われた景気刺激策ではかなり反発があったため今回の動きにより一層関心が強まると思われます。

 

(上海総合指数の5年チャート)

 

新興国への証券投資をみると、米利上げ観測と中国経済の減速懸念が重なり15年後半に一時売り越し状態になるも、

 

米利上げペースが緩やかであることが確認されたことや、中国を中心とした新興国経済の上振れ期待によって、16年以降は資金流入に転じています。

 

国際通貨基金(IMF)の世界経済見通しでは、19年の新興国と先進国の成長率格差は18年が+2.3%、19年は+2.5%、20年は+3.2%と拡大傾向にあります。

 

また、新興国・資源国と米国の実質金利差はプラスとなってるので、今後の成長期待と金利差から見直し買いが入り、資金流入が起こることが考えられます。

 

 

レアル円は19年央にかけて32~33円台を目指す展開か

 

■ボルソナロ新政権の改革に期待

 

政府は2/20、年金改革法案を連邦議会に提出。

年金受給開始年齢の引き上げ等により10年間で1.16兆レアル(3,100億ドル)年金財政が改善すると、ゲジス経済相は主張しました。

 

■懸念点

 

下院議長は2019年央に下院採決を目指していますが、与党は下院で2割の議席シェアしか占めていません。

 

憲法改正には上下両院で6割の賛成が必要なため、上記法案の修正が余儀なくされる可能性が残っています。

 

■国営企業民営化等も進める意向

 

海外からの投資資金の呼び込みを考えると、国営企業の民営化は進展していくと思われます。

現状、19年の経済成長率は市場予想前年比+2%台半ばですが、政策が進めば+3%台にアップすることが期待されます。

 

新政権と民営化がうまく進めば年央にレアル円33円近辺には落ち着くと考えられます。

 

 

トルコリラは3月中銀会合や地方選挙に注目

 

18年後半、トルコ中央銀行の金融引き締めや対米関係の改善期待により反発しています。その後、20円~21円程度で推移している現状です。

 

(5年チャート)

 

(2年チャート)

 

■政府の動向

 

景気減速やインフレ圧力が緩和するなか、中銀は2/16、預金準備率を0.5%~1.0%引き下げています。

 

次回、3/6の中銀会合では金利を据え置きつつも、タカ派的姿勢が維持されるのか注目されます。

 

■今後の推移

 

3/31の地方選挙は事前の世論調査からすると与党の得票率がいくぶん低下する可能性はある点が懸念されます。

 

しかし、次回国政選挙が2023年とまだ先であるため市場に与える影響は一時的であると考えられます。

 

よって、リラ円は内外金利差等を考えると、安定した推移になると考えられます。

 

 

おまけ

 

原油が激しく値動きしているのでWTI原油チャートを載せておきます。

 

(5年チャート)

 

(3年チャート)

18年10月には1バレル76円と4年ぶりの水準にまで回復していましたが、米国景気懸念により急落しているのがわかります。

 

こちらはNYダウの3年チャートですが、18年10月から急落し、19年3月現在はV字回復に成功しています。

 

 

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