流動性比率に注目した投資について(後編)

同時期のTOPIX買い比率はほぼおなじになることを利用するために、20113月~9月の昇格銘柄10社を具体例として、検証してみます。(コンドーテックを除く)

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昇格銘柄の品薄度と値上がり率との相関関係

201139月の昇格銘柄の品薄度と値上がり率との相関関係

会社名

発行済株数

月平均

出来高

流動性比率

昇格前日高値÷

発表直前終値-1

(株)トーカイ

18,020,673

54825

0.30%

33.24%

(株)クスリのアオキ

7,762,000

49200

0.63%

16.07%

SHO-BI(株)

13,410,000

180450

1.35%

-9.05%

(株)物語コーポレーション

4,952,282

188700

3.81%

-3.19%

(株)ソフトクリエイト

4,531,413

185425

4.09%

5.63%

トーセイ(株)

456,840

20245

4.43%

16.63%

ダイト(株)

8,956,968

586925

6.55%

28.80%

ゲンキー(株)

3,432,800

270075

7.87%

12.51%

イノテック(株)

18,218,901

1864825

10.24%

11.59%

()オリエントコーポレーション

681,922,418

159485250

23.39%

-19.44%

この表では、2列目に発行済株数、3列目に月平均出来高(昇格前4ヶ月分)、を表しています。

4列目は、月平均出来高÷発行済株数で求められる流動性比率(品薄かどうかの判定基準)を示しています。

この表は月平均出来高÷発行済株数の計算結果を昇順で書いています。

TOPIX買いの発行済株数に対する割合(TOPIX比率)が一定なので、流動性比率が小さいほどTOPIX買いのインパクトが大きいとみなされます。

ここで、前編で検証した、「流動性比率が小さい銘柄ほど、昇格前日までの値上がり率は大きいということ」を利用するために、以下の3銘柄、

(株)トーカイ、(株)クスリのアオキ、SHO-BI(株)

を用います。

実際の銘柄での検証

この3銘柄は流動性比率が小さいので、TOPIXに採用された後の値上がり率が高い銘柄の候補だと考えられます。

そこで、3銘柄の平均上昇率

平均上昇率=昇格前日高値÷発表直前終値-1

を計算すると、

$$\frac{33.24+16.07-9.05}{3}=0.1342419$$

つまり、13.42%でした。

10銘柄の平均上昇率は、

$$\frac{33.24+16.07-9.05-3.19+5.63+16.63+28.80+12.51+11.59-19.44}{10}=0.09279733$$

つまり、9.28%でした。よって、この仮説は有効であると考えられます。

このようなことが起きる原因として、

まず浮動株比率というのは市場に出回って売買されている株の比率という意味で、会社四季報などで確認できます。

例えば、浮動株比率が39%の銘柄が、発行済株式数の5%を市場で買い占められるのと、浮動株比率が7%の銘柄が、発行済株式数の5%を市場で買い占められるのでは、株価への影響が全く異なることになります。

5%÷浮動株比率が高いほど株価へのインパクトが大きく、低いほど株価へのインパクトは小さい。

従って、流動性比率が低い、品薄である銘柄が昇格の際に受けるインパクトは大きくなると言えます。

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