2016年の1月に日銀からマイナス金利の導入が発表されました。
それにより、ただでさえ低いと感じる銀行の金利が絶望的な数字になりましたね。
なので今回は高金利なものについて書いていきたいと思います。
新興国通貨建て債券とは?
新興国は複数ありますが、今回は日本の証券会社でよく取り扱われている、ブラジル、ロシア、トルコに注目したいと思います。
日本での通貨の単位は円ですが、ブラジルはレアル、ロシアはルーブル、トルコはリラとそれぞれにより通貨の名称が異なります。
参考までに現在(2017年10月)の為替レートは、
1ブラジルレアルが35、20円
1ロシアルーブルが1、98円
1トルコリラが30、56円です。
これらの通貨を使用した債券が新興国通貨建て債券です。
では、そもそも債券とは何なのでしょうか。
イメージしやすく、乱暴に言えば、銀行での定期預金が近いものになります。
定期預金・・・預ける年数が決まっている。預けている期間金利がもらえる。満期がくれば預けた金額が帰ってくる。(途中解約などは話を簡単にするため省略)
債券・・・上記の定期預金との違いは、債券を発行している国や企業が破綻してしまえば預けた金額が帰ってきません。また、債券には債券価格というものがあり、新発の債券であれば100円でスタートし、満期になれば100円で償還します。満期より前に途中で売却することも可能ですが、100円で購入したものが101円になっていたり99円になっていたりと、その時の残存年数や発行体の信用度、金利などの変化により債券価格が変動します。
上記のようなリスクの分、通常の銀行預金や定期預金より金利が高めに設定されています。
よって新興国通貨建て債券とは、ブラジルやロシアなどの新興国通貨を使用した債券のことです。
新興国通貨建て債券のメリット・デメリット
では、新興国通貨建て債券のメリット・デメリットはどういうものでしょうか。
基本的にはそれぞれの債券で設定されている単位が違いますが、今回は1万ブラジルレアルについて説明したいと思います。
メリット
通常の預金や定期預金に比べ金利が高い。(日本の金利は現在0、01%程度に対して新興国通過建て債券の金利は5%〜10%を超えるものもあります。)
デメリット
為替の変動リスクがあります。
債券の購入時に1ブラジルレアルを35円で購入したとして、満期時や途中売却時にいくらになっているか断定できません。
もちろん購入時より高くなっていれば利益になりますが、購入時より下回っていると損失が発生します。
また、日本円を外貨に換算する際に経費が必要になります。
新興国通貨の場合はこの経費がかなり高く設定されています。1万ブラジルレアル程度であれば35円に対して2円ほど、5、7%程度かかることになり、半年〜1年程度の金利はこの経費で帳消しになります。
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