ニコニコ動画の衰退について カドカワの株価の行方に影響は?

投資

 

 

動画共有サービスであるニコニコ動画(通称:ニコ動)

 

サービス自体は2006年の年末から2007年の年始にかけて始まったようで、今年で10周年を迎えます。

 

そんなニコ動ですが、現在会員数の減少が目立ってきているそうです。

 

確かに最近「ニコ動」より「youtube」の方が見ている時間長いなーと個人的にも思ったので、実際にネットでの意見や具体的な会員数について調べてみました。

プレミアム会員数がサービス開始から初めての減少に

 

 

 

上記の記事によると直近の1年間でプレミアム会員数が28万人も減少しているようですね。

 

全盛期の会員数が256万人なので、そこから約11%のプレミアム会員数が減少しています。

 

ニコニコ動画の運営をしている会社、ドワンゴの収益源はこのプレミアム会員からの月額会費がメインじゃなかったっけ・・・?

 

1年で11%もプレミアム会員が減ってしまって、今後のドワンゴさんは大丈夫かなと思わず心配してしまいます。

 

ちなみに今までの会員数の推移はどうなっているのか気になったので、ググって見ると

 

 

  • 導入 – 2007年6月18日
  • 10万人 – 2007年9月 – 10月
  • 20万人 – 2008年5月24日
  • 30万人 – 2009年3月16日
  • 40万人 – 2009年7月25日
  • 50万人 – 2009年9月19日
  • 60万人 – 2009年12月12日
  • 70万人 – 2010年3月5日
  • 80万人 – 2010年5月14日
  • 90万人 – 2010年8月3日
  • 100万人 – 2010年10月13日
  • 110万人 – 2011年1月
  • 120万人 – 2011年4月
  • 130万人 – 2011年7月12日
  • 150万人 – 2012年1月3日
  • 170万人 – 2012年7月
  • 200万人 – 2013年6月22日
  • 223万人 – 2014年3月
  • 236万人 – 2014年9月
  • 253万人 – 2015年9月
  • 254万人 – 2015年12月
  • 256万人 – 2016年3月
  • 256万人 – 2016年6月
  • 256万人 – 2016年9月
  • 252万人 – 2016年12月
  • 243万人 – 2017年3月
  • 236万人 – 2017年6月

(引用;wikipedia)

 

このように推移しているみたいですね。

 

2016年の256万人がピークのようで、そこからプレミアム会員の減少が始まったようです。

 

 

カドカワ(株)への影響は・・・?

 

 

ドワンゴの現在の株価が気になったので調べて見ると

 

2014年に出版大手企業であるカドカワ株式会社と、ニコ動を運営しているドワンゴが経営統合されたと発表されていました。

 

以前は見ていたであろう発表でしたが、完全に記憶から消えていました。(笑)

 

2010年前後はニコ動をよく見ていたのですが、2014年くらいからは見なくなっていたということに気付かされました。

 

小さな驚きで何を調べているか忘れてしまいそうになりましたが、再度株価を調べました。

 

 

東証一部に上場しているカドカワ(銘柄コード:9468)

 

現在の株価は1411円(2017年11月10日時点)でした。

 

ちなみにチャートはこんな感じでした。

 

 

直近3年間のチャートですが、2014年の年末で2000円台であった株価が右肩下がりになっていますね。

 

 

これは期間1年のチャートですが、1700円を頭に右肩下がりしています。

 

しかし、見てわかる通り10日は10%近く株価が上昇していました。

 

前日の9日に18年3月期中間決算を発表していたことが原因のようです。

 

決算内容としては、

2018年3月期中間決算 4月1日〜9月30日 注) カッコ内は前年比、△は赤字
       
18年3月期中間      17年3月期中間     18年3月期予想
  売上高  (百万円) 101,473 (+1.7 %)  212,000(+6.2 %) 99,795(+3.1 %)
営業利益(百万円) 2,858 (-35.3 %) 4,419 (+26.1 %)  5,800(-31.1 %)
経常利益(百万円) 3,039 (-24.2 %) 4,011 (-4.6 %) 6,200(-16.3 %) 
当期利益(百万円) 1,749 (-42.1 %) 3,020(+57.8 %)    3,500  (-39.3 %)

 

表のように、売り上げは微増であるものの営業利益や経常利益、当期利益がマイナスであることがわかります。

 

来期予想も、売り上げは微増であるものの営業利益や経常利益、当期利益がマイナスと変化が見られません。

また、

カドカワ—2Qは映像・ゲーム事業が好調、メディアミックス戦略を積極展開

カドカワ<9468>は9日、2017年3月期第2四半期(2017年4~9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比1.7%増の1,014.73億円、営業利益が同35.3%減の28.58億円、経常利益が同24.2%減の30.39億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同42.1%減の17.49億円となった。Webサービス事業の売上高は前年同期比4.2%減の154.06億円、セグメント利益(営業利益)は同77.4%減の3.93億円となった。「ニコニコチャンネル」の有料登録者数は64万人まで増加したが、ポータルの収益の柱であるプレミアム会員が228万人に減少した。niconicoの新バージョン等の開発の先行投資が減益要因となった。

出版事業の売上高は前年同期比1.2%増の543.99億円、セグメント利益(営業利益)は同38.2%減の24億円となった。書籍は「君の名は。」の関連書籍をはじめとして大ヒット作が相次いだ前期比では減益となったが、電子書籍・電子雑誌は、好調を維持した。雑誌では、「レタスクラブ」が販売部数を伸長した。製造・物流一体の最新鋭工場の準備費用も減益要因。

映像・ゲーム事業の売上高は前年同期比7.0%増の230.71億円、セグメント利益(営業利益)は同44.1%増の18.89億円となった。映像では、劇場、海外版権、パッケージがいずれも好調だったアニメが業績を牽引し、スタジオ事業や映画の電子チケット販売が好調。ゲームでは、コンソールゲーム「DARK SOULS3」やアプリゲームの貢献が続き、「ダンガンロンパ」シリーズの旧作を中心に、Steamでの販売が想定を上回った。

2018年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.1%増の2,120億円、営業利益が同31.1%減の58億円、経常利益が同16.3%減の62億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同39.3%減の35億円とする期初計画を据え置いている。

(引用;Kabutan、銘柄ニュース)

上の資料を見ると、買い材料としては映像・ゲーム・メディアミックスくらいでしょうか。

 

 

特別な買い材料とも思えませんし、個人的には営業利益が下がっているような会社の株は積極的に買いたいとは思えません。

 

 

上の資料を大雑把に言ってしまえば、角川は順調だけど、ドワンゴが足を引っ張っていると言っているような気がします。

 

 

カドカワの決算説明資料を見ると

 

 

 

 

 

セグメント別では、webサービスの営業利益の減り方が際立っています。

 

 

 

 

 

 

グラフで見るとえげつないくらい下がってますね。

 

 

 

また、出版、映像・ゲームは以下の通りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

要約すると、

 

 

出版は前年に「君の名は」が爆発的に売れたので今年下がるのはしょうがない。

 

 

映像・ゲームに関しては順調に伸びてます。

 

 

足を引っ張っているのはwebサービス事業です。

 

 

 

 

原因はニコ動のプレミアム会員が減ってるから。とそんな感じですかね。

 

 

カドカワは3年前にドワンゴを経営統合したけど、全く結果が出せてない状態になってます。

 

 

 

このままだとドワンゴはカドカワから切り離されてしまうんじゃないでしょうか。

 

 

youtubeやabemaTVなどニコニコ動画のライバルが伸びている中で、何かしらの対策をうち、会員数を取り戻すことが急がれますね。

 

 

 

個人的には、カドカワの株は空売のチャンスかなーとか思います。

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