最近ニュースなどで良く日経平均株価が紹介されているかと思います。何年ぶりの高値!とか何日連続上昇! とか騒がれていますね。
今回はそんな日経平均株価について書いていきたいと思います。
簡単に言えば、日経平均株価とは、東京証券取引所第一部上場銘柄のうち、代表的な225銘柄から構成されています。
この225銘柄は、年に一度入れ替えが行われていて、それに伴い昇格銘柄と除外銘柄の株価が変動します。
日経平均株価とは
もう少し細かくみてみると、
日経平均株価とは、日本経済新聞社が日々算出、公表している株価指数のことです。
また、東京証券取引所の第一部上場銘柄から市場流動性の高い銘柄を中心にセクター(業種)間のバランスを考慮して選定した225銘柄の平均株価のことです。
60年以上の長い歴史の中で、株式市場の相場動向や、景気判断の指標として使用されるだけでなく、先物取引や投資信託など日経平均株価の値動きに関連付けた金融商品も多数存在し、活発に取引されています。
ちなみに東京証券取引所市場第一部では、(2017年現在)2000以上の銘柄が、毎日、前場9時から11時30分、後場12時30分から15時の間取引されています。
また、日本の株価指標は本質的には東証株価指数 (TOPIX) でありますが、日経平均株価は完全に民間が作成している経済指標でありながら日本政府の経済統計としても使われている唯一のものです。
(日経平均株価を構成する225銘柄は、東証のHPなどで確認することができます。)
日経平均株価の過去最大の下落について
・ブラックマンデー
過去最大の下げ幅は1987年10月20日でブラックマンデーと呼ばれます。
この日、前日比3836円48銭安の終値21910.08円で引けています。下落率は14.90パーセントでした。(この日のダウ平均の下落率は22.6%。)
この日、東証1部銘柄の約49パーセントがストップ安を記録しました。
1987年10月19日月曜日、ニューヨーク株式市場が過去最大規模の暴落
ダウ30種平均の終値が前週末より508ドルも下がり、この時の下落率22.6%は、世界恐慌の引き金となった1929年の暗黒の木曜日(ブラック・サーズデー、下落率12.8%)を上回りました。
翌日20日、アジアの各市場にこれが連鎖。更にヨーロッパの各市場にも連鎖しました。
では、なぜ過去最大の下げ幅を記録したブラックマンデー起きたのでしょうか。
・ブラックマンデーの原因
アメリカの貿易収支の赤字幅が予想以上に膨らんでいたことや、1985年のプラザ合意以後のドル安打開のためにドルの金利が引き上げられる観測が広がっていたことが要因として挙げられます。
マイロン・ショールズとフィッシャー・ブラックによるブラック-ショールズ方程式のように高度な金融工学の登場とコンピュータの普及とが相まって、オプション市場と先物市場は爆発的な成長を見せた。
コンピュータの普及とブラック–ショールズ方程式の登場は大規模な株式ポートフォリオに保険を提供するようになっていた。このポートフォリオ・インシュランスは先物を使ったヘッジ手段である。
ポートフォリオの価値が市場を大きく上回っているときには先物売りは少ないが、市場が下落しだすと売りを増やし、損失と先物売りの利益がほぼ同じようになるようにする。
従って、市場が下落し始めるとコンピュータが自動的に売り注文を出すようになり、売りが売りを呼ぶ展開となった。
この二ヶ月前、FRB議長職がポール・ボルカーからアラン・グリーンスパンへ引き継がれていたことも市場の不安心理をあおっていたと見られています。
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