こんにちは、元証券マンのえっちょです。
約5年くらい働いてて
いろんな投資信託を販売してました。
投信を売る時にみなさんがよく理解していなかったことを中心に解説していきます。
SBI証券の投信トータルリターンランキング(直近1年)
このランキングを見るとベスト3は全部ブル系の投信ですね。
とりあえずトータルリターンNo. 1の
楽天-楽天日本株4.3倍ブルから解説します。
値動きは上のチャートの通りです。
2015年の10月に基準価格1万円でスタートし、
12月に14000円近くまで上昇しています。
逆に一番安い時は2600円くらいまで下がってますね。
この投信は、めちゃくちゃ簡単に言うと日経平均と同じ動きをする投信です。(ただし4.3倍上がったり下がったりする。)
日経平均と比較してみましょう。
上の画像の緑の線から右側の時期が、
楽天日本株4.3倍ブルと同じ時間の日経平均の値動きです。
こうしてみると、2105年の10月から12月にかけて日経平均と楽天日本株4.3倍ブルも上昇し2月にかけて下落。
その後は横ばいで、また上がってといった値動きになってますね。
もう少し細かくみてみましょう。
上の画像は楽天日本株4.3倍ブルの組み入れ資産の内訳です。
交付運用報告書に記載されています。
現物資産の国庫短期証券とかコマーシャルペーパー(CP)は、今回は無視します。(ほとんど基準価格の値動きに影響を与えないため)
おそらく現金資産部分がマイナス金利の影響をできるだけ受けないように、組み入れているだけでしょう。
それを除けば、日経225先物が435.7%と、投信の名前の通り4.3倍組み入れられていますね。
月次レポートを見ると日経平均先物と楽天日本株4.3倍ブルの値動きが数値で見ることができますね。
このような内容のため、すごいざっくり言うと日経平均より4.3倍上がったり下がったりする投信になります。
ブル系の投信はたくさんありますが、単純に倍率が一番高かったため
トータルリターンでNo. 1になっている訳です。
2位、3位の投信もほぼほぼ中身は変わらないと思いますので割愛します。
日経平均が今後も上昇すると考えるのであれば、手数料や信託報酬なんかを差し引いても買ってもいいかもしれませんね。
続いて4位の日興-日興グローイング・ベンチャーファンドについて解説します。
この投信をざっくり言うと、
今後成長しそうな勢いのある銘柄50社を狙い撃ちしている投信になります。
グローイングベンチャーファンドの運用方針としては
上の画像の通りです。目論見書に記載されています。
似たような投信もたくさんありますね。
組み入れ資産を見てみると
上の画像のようになっています。(月次レポートに記載されています。)
500億円未満の規模感で、市場は東証1部とマザーズ、業種はサービス、情報通信、小売がほとんどを占めています。
まあ今後の成長性を考えたらそりゃそうでしょって業種になりますし
大企業が何十パーセント成長することを考えるより、小さい会社が成長する方が考えられますね。
とりあえず成長しそうな会社をパッケージで買いたい場合はいいかもしれません。
個人的にはこう言った投信を買うのであれば、自分で銘柄を調べて個別株を買いたいと思ってしまいます。
注意事項としては
画像のようにマザーズ指数が割と高めの水準である点
空売り比率が40%前後にあるという点です。
2点の注意事項を考えるとこの水準で買っても旨味は少ないかもしれないですね。
また7位、8位、9位、10位もまあ似たような内容のため割愛します。
5位の三井住友-三井住友・スーパーアクティブ・オープンについては
中長期保有のブル系投信ですね。
目論見書を見るとTOPIXを超えるパフォーマンスを狙っているそうです。
個人的には純資産価格が10数億しかないため、そもそもの運用が厳しいのではと思ってしまいます。
続いて6位の大和-女性活躍応援ファンドについてです。
これは投信の名前そのままですね。
女性の活躍が今後増えて、企業が成長していくと考えるのであればありでしょう。
中身としては、
こんな感じですね。
今回はSBIでトータルリターン上位10の投資信託の紹介をしました。
今の相場だと、個人的には高値掴みになってしまうのかなーと思ったので
あまりポジティブなコメントを書けませんでした。
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