ゼネラルオイスター謎の急騰について。債務超過でヤバいはずでは?

投資

ゼネラルオイスター(3224)がストップ高してますね。

ちょっと前に「市況かぶ全力2階建て」で上場廃止リーチの牡蠣屋ゼネラル・オイスター、丹野裕介さん(30歳)の投資ファンドに希薄化73.34%の株券印刷

という記事を読んだばかりなのでストップ高しているのはわけわからんなーと感じます。

 

(余談ですが、市況かぶ全力2階建てhttp://kabumatome.doorblog.jp/?p=2h

は他にも経済ネタを面白おかしく紹介しているため、お勧めします。)

ストップ高の要因は??

 

たぶん上昇の材料としては、特許を取得したことがあげられるんでしょうね。2/1付のIRにこんなのが出てました。

 

平成 30 年2月1日
各 位
カキの陸上養殖方法に関する特許取得のお知らせ
当社は、海洋深層水を用いた世界初となるウィルスフリー牡蠣の陸上養殖の実用化に向けた研究開発を行っております。このたび、当該陸上養殖の方法に関して、下記のとおり特許権(以下、「本特許権」といいます。)を取得いたしましたので、お知らせいたします。

1.概要
(1)本特許権について
①特許登録番号 特許第 6267810 号
②発明の名称 カキの陸上養殖方法
③特許権者 株式会社ゼネラル・オイスター
④発明者 鷲足 恭子(連結子会社㈱ジーオー・ファーム代表取締役社長)
佐藤 圭一(連結子会社㈱ジーオー・ファーム 海外事業部
浦添センター センター長)
⑥特許登録日 平成 30 年1月5日
⑦特許出願日 平成 28 年2月 15 日
⑧特許出願番号 特願 2016-574879
⑦特許概要 牡蠣の幼貝を、海洋深層水中で培養した微細藻類を給餌し、海
洋深層水を用いた水槽中で成貝まで育成する牡蠣の陸上養殖方法であり、ウィルスや細菌などの微生物による汚染がなく安全性の高い、かつ新鮮で栄養価の高い牡蠣を、一年を通じて旬の時期と同じ状態で提供することを目的とします。具体的には、海水温 10℃~30℃で、5 ヶ月~18 ヶ月の期間、牡蠣の入った水槽に海洋深層水を一定流量でかけ流し、牡蠣のエサとなる微細藻類の割合が一定量となるような飼育密度で牡蠣を養殖することを特徴とする牡蠣の養殖方法となります。また、本特許権の権利範囲には、重金属含有量が低減された牡蠣及びノロウィルスフリーである牡蠣も含まれます。

(2)本特許権取得の意義
当社は沖縄県久米島町と協力し、海洋深層水を用いた牡蠣の陸上養殖の実用化に向けた研究開発を進めております。海洋深層水は人体に有害なウィルスが含まれておらず、種苗から成貝にいたるまでを一貫して海洋深層水で満たした陸上の水槽で育てることにより、ウィルスフリーの牡蠣を実現することが可能となります。また、水温の調整によって生育及び産卵を促すことにより、自然環境下に比べて短期間での出荷が可能となることから、将来的にはコスト面においても優れた競争力を発揮することが期待されております。
陸上養殖は、漁業資源の減少、海面汚染、温暖化の影響が進む中で海面養殖に比べ安定した供給方法として注目されております。ウィルスフリー牡蠣の陸上養殖が実用化できると、大規模な販路開拓につながり、大手水産業を始めとした競合企業の参入が増加すると考えております。
本特許権取得により、陸上養殖が実用化された際には、高い参入障壁のもと競争優位な事業を営むことができる可能性があります。なお、当該特許を世界数カ国に対して国際出願しており、特許取得ができた場合には、国際的にも競争優位な事業を展開できる可能性があります。
研究開発の現状は、ラボラトリー内においてウィルスフリーの牡蠣を成育させる試みには成功しております。大量生産して世の中に広く供給していくには、オートメーション化が可能な大規模プラントの建設が必要となりますが、前段階として、オートメーション化の実証実験を行うためのスモール・スケールでのプラント建設を行います。平成30 年2月から着手し、平成 30 年6月に完成の予定です。
2.今後の事業に与える影響
本特許権の取得に関して、業績に与える影響は精査中であり、判明次第速やかにお知らせいたします。

(引用;カキの陸上養殖方法に関する特許取得のお知らせ

なんか特許で株上がるとかバイオ銘柄みたいですね。

 

ちなみに、上記で紹介した市況かぶ全力2階建ての記事で

牡蠣屋のゼネラル・オイスター、歴代2位の記録となる上場2年での債務超過を達成

上場2年半で上場廃止リーチの牡蠣屋ゼネラル・オイスター、各方面にお詫びとご支援のお願いと暑さ厳しき折のご自愛をお祈り

こんな感じの記事を読んでいた私としてはとても株を買う気にはなれないです(笑)

気になったのでゼネラルオイスター社のIRを調べてみました。

 

2017年のIRライブラリを見ると

 

やばそうなのがズラリと並んでますね。

また、

(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
当社グループは、前連結会計年度において営業損失461,918千円、経常損失475,079千円、親会社株主に帰属する当期純損失744,051千円を計上し、当第2四半期連結累計会計期間においても営業損失157,352千円、経常損失159,000千円、親会社株主に帰属する四半期純損失139,639千円を計上しております。
これらの状況により、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。
今後、当社グループは以下の対応策を講じ、当該状況の改善及び解消に努めてまいります。
(1)事業について
① 店舗事業
不採算店舗の閉店は一巡したため、販売施策やCRMによる顧客囲い込みを強化し、収益性の向上に努めます。
またコスト高になりつつある現状を鑑みて、牡蠣の自社グループ生産や原材料仕入方法の見直しによる原価低減、シフト管理の徹底による人件費抑制、備品消耗品をはじめとした経費削減にも努めてまいります。
② 卸事業
国内卸に関しては、取引先の開拓に努め取引顧客数を継続的に増加させていくことに加え、大口顧客の開拓にも引き続き尽力してまいります。
アジア展開に関しては、沖縄県に牡蠣の浄化水槽を賃借したため、取引を速やかに開始するとともに取引量を拡大させるべく販路開拓に努め、収益力向上を目指します。
③ 浄化・物流事業
従来2拠点(広島県及び富山県)にあった浄化センターを2016年9月に富山県に集約し、業務の効率化、集約化を行い、費用削減を実行いたしました。富山県の浄化センターにおいてもさらなる業務の効率化を行い、費用削減を図って
まいります。
④ 持株会社
業務の効率化、必要機能及び人員数の見直し等の経営合理化を行い、費用削減を行ってまいります。
(2)財務基盤の安定化
営業損益の改善、運転資金や事業資金の確保に向けて、長期安定資金の調達を検討し、投資家や事業会社と協議を進めてまいります。
しかし、これらの対応策の効果の発現については、関係先との明確な合意を要する事案もあり、すべてを確定するに充分な状況には至っておらず、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。
なお、四半期連結財務諸表は、継続企業を前提として作成されており、継続企業の前提に関する重要な不確実性の影響を四半期連結財務諸表に反映しておりません。

(引用;株式会社ゼネラル・オイスター(3224) 平成30年3月期 第2四半期決算短信)

 

この内容で注目すべきはここですよね。

当社グループは、前連結会計年度において営業損失461,918千円、経常損失475,079千円、親会社株主に帰属する当期純損失744,051千円を計上し、当第2四半期連結累計会計期間においても営業損失157,352千円、経常損失159,000千円、親会社株主に帰属する四半期純損失139,639千円を計上しております。

赤字を出し続けているのがわかります。また、銀行からの借り入れも返済を延長している状態です。この状態でプラントの建設を今月から着手するみたいですが、どうやって資金繰りするんですかね。

ちなみにチャートはこんな感じです。

 

上場以来ずっと右肩下がりしている状態ですね。今回の特許でどれだけ取り戻せるんでしょうか。

調べるとあまりいい材料がでてこないのが厳しいですね。

個人的には牡蠣好きなんで頑張ってほしいところです。

 

 

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