以前、株価平均への寄与率・寄与度の計算をしてみました。
今回は、株価平均の騰落幅への寄与度・寄与率を計算することもできるということを記述していきます。
株価平均の騰落幅への寄与度・寄与率の計算
t期の個別銘柄株価と、平均株価を次のように表すとします。
$$N_t=\frac{y_\mbox{a,t}+y_\mbox{b,t}+y_\mbox{d,t}}{D}$$
するとt-1期の個別銘柄株価と、平均株価は次のように表すことができます。
$$N_\mbox{t-1}=\frac{y_\mbox{a,t-1}+y_\mbox{b,t-1}+y_\mbox{d,t-1}}{D}$$
これを辺々引くと、
$$N_t-N_\mbox{t-1}=\frac{y_\mbox{a,t}+y_\mbox{b,t}+y_\mbox{d,t}}{D}-\frac{y_\mbox{a,t-1}+y_\mbox{b,t-1}+y_\mbox{d,t-1}}{D}$$
$$=\frac{(y_\mbox{a,t}-y_\mbox{a,t-1})+(y_\mbox{b,t}-y_\mbox{b,t-1})+(y_\mbox{d,t}-y_\mbox{d,t-1})}{D}$$
を得る。故に、平均株価の変動分$$(N_t-N_\mbox{t-1})$$への銘柄aの寄与度は
$$=\frac{y_\mbox{a,t}-y_\mbox{a,t-1}}{D}$$
で計算されます。
同様に、寄与率は
$$=\frac{y_\mbox{a,t}-y_\mbox{a,t-1}}{D(N_t-N_\mbox{t-1})}\times 100$$
で計算される。寄与率は寄与度から次のように計算される。
$$=\frac{寄与度}{N_t-N_\mbox{t-1}}\times 100$$
日経平均株価構成銘柄の入れ替えに関連する思惑的な売買
これまでは日経平均株価の基礎的事項について記述してきました。
これからは、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)を用いた投資について記述していきます。
まずは、日経平均株価構成銘柄の入れ替え売買について考えて見ようと思います。
日経平均の銘柄は原則として年1回10月の第一営業日に定期的に見直されます。
この年に一度のイベントである銘柄の入れ替えを利用した投資について、いくつか考えてみたことを今後書いていきたいと思います。
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