証券会社あるある 手数料稼ぎの為に女性高齢顧客の株を回転売買

ビジネス

ヤフーニュースで見ましたが売買手数料で6400万てえげつないですね。

 

株「回転売買」横行…手数料総額6400万円も

 証券会社が株売買の委託手数料を稼ぐため顧客に株を短期間で買い替えさせる「回転売買」が横行し、証券取引等監視委員会が警戒を強めている。顧客は外国株の取引で損失を出す高齢者が目立ち、監視委は昨年10月に準大手証券会社に業務の改善を要請した。今後、証券各社への立ち入り検査を強化する。

■「顧客を道具に」

「販売員にうまく乗せられ、資産の多くを手数料で持っていかれた」。昨年7月までの約6年間、準大手証券会社を通じて外国株などの売買を繰り返した東京都内の女性(74)は憤る。

女性は2011年、死亡した夫から4000万円相当の大手企業株などを相続。投資経験はなかったが、弔問に来た証券販売員から「財産は有効活用しないと損ですよ」と勧誘され、相続した株を外国株に買い替えるなどし、計約1億4000万円分を投資に充てた。

損失が出ても販売員の上司らから「会社のチームが支えるから大丈夫」と言われ、外国株や新興企業株の短期売買を繰り返した。だが、損失が膨らみ、弁護士に相談。それまでの取引を計算すると、利益はほぼ出ていないのに委託手数料の総額は約6400万円にも上っていた。

女性から相談を受けた弁護士は取材に「まっとうな取引ではなく、顧客を手数料稼ぎの道具としか見ていない」と証券会社を批判。一方、同社は「コメントできない」としている。

(引用;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190120-00050028-yom-soci

 

 

証券会社の体質的によくある話なんですが、ここまでえげつないのはなかなか見ないです。

証券会社っていうとモニターがいっぱいあって最先端のなんたらかんたらでなんかすごいみたいなイメージがあるかもしれませんが、中身は昭和の営業会社です。

デスクがあってPCと電話があってひたすら電話で金融商品を勧める泥臭い営業会社が実態です。

 

 

今日の数字どうすんだよ!!とか

 

今いくら上がってんだ!!!

 

どうやって数字作るつもりなんだ!!!!なんて上司からひたすら詰められます。

 

それに対する営業マンの解答は、このお客さんがいくら○○持ってて、それを売って次の○○にするので、手数料がいくら入ります!

 

、、、と。

 

それがだめだったらどうするんだ!!なんて言われるので第二第三の候補を用意しておくわけですね。

まあ営業マンを詰めてる上司もその上司から詰められているのですが、、、。

 

そのような状態なので、小手先の何か買えたくらいでは体質は変わらないと思います。ルールの範囲内でいかに手数料をあげるかを考えている人ばかりです。

 

今回の記事のケースでは

6年間取引して6400万の手数料と書いてますね。そうすると、年間1000万以上の手数料を支払っていることになります。

 

証券会社の国内株の手数料なんてだいたい片道1%程度で、ロットが大きくなれば手数料下がるんですよね。どこの証券会社でも5000万の国内株を1回転させたとすると、50万前後くらいじゃないでしょうか。

 

ところが外国株だと5000万のロットで仕切りで1回転できれば150~200万くらい手数料が入ってきます。そうすると営業マン的には国内株で売買するにはうまみが少ないんですよね。

 

金融庁や証券取引等監視委員会や社内のコンプライアンスに短期の回転売買なんて当然チェックされてます。会話はすべて録音されてますし、取引記録もすべて残っています。

 

その監視の目をかいくぐって売買するので、1回あたりの手数料が大きい外国株にシフトしていかざるを得ないんですよね。(上司の圧力と外国株販売ノルマの達成圧力も大きいですが)

儲かっても損しても次の銘柄を買ってもらうのが証券マンの仕事です。

 

どうせ同じ仕事をするならより手数料を稼げる外国株に、上の記事のようにシフトしていく会社の体制に問題があるのではないでしょうか。。。

 

ちなみに投資信託等は販売時の手数料が高いですが、基本的に長期保有が前提です。保有期間数か月程度の売買は速攻社内コンプラによりアウトにされます。

 

 

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